さようなら高田渡さん

高田渡フォーエヴァー

夫から電話。信じられない気持ちでネットニュースを調べたら、まさか!の悲報がそこにあった。
4月3日のライブの後に釧路市で倒れ、市内の病院に入院していたのだが、16日未明、入院先の釧路市の病院でご逝去されたそうだ。56歳。

BSフジの坂崎幸之助の番組で、京都三条の「イノダ」で待ち合わせ、昼間からビールを飲んで、名曲「イノダへ行かなくちゃ〜」の逸話を披露したり・・・、ツアーへ行く電車の中で、缶ビールを飲みながら気持ち良さそうに歌っていたり・・・、3月中旬の放送だったが、これが一番最近に見た、そして最後となった高田渡氏。

歳と共に軟化していく自分にとって、氏は信じられる最後の砦と言うか、変わらない真実というのを思い出させてくれる存在であった。TVで知るその言動にはいちいち感じ入っておりました。開き直りのない清々しさを持ちながら個性的な高田渡らしさは維持され、いつも正直に対峙し、何事にも惑わされない胆を持っている人のように見えました。

URCから発売された高田渡五つの赤い風船カップリングのデビューアルバムでは、若々しく固い独特な渡さんの声が聴けます。針飛びしそうにブチブチいってるレコードだけど、今日はこれを聴いてご冥福をお祈りしよう。